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この間、しばらく心に引っかかっていた問題。
障害基礎年金は1級約97万円、2級約78万円です。
もちろん、障害の程度によって。
しかし、障害を持つ方の、障害による生活のしづらさを反映していない、
という点で不十分だと言わざるを得ません。
なのに、昨年4月、認定審査の変更(県単位→全国一元化)によって、
障害程度の変更はないのにかかわらず「障害等級非該当」とされ、
支給を打ち切られた方が昨年2900人もいます。
さらに20歳前に障害を負った1010人に、
今年度で打ち切る旨、通告をしているというのです。
合計3910人の命綱である障害年金を打ち切るなんて…。
あまりにも冷酷すぎるのではないでしょうか。
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憲法25条
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国は、全ての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
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国民の生存権をうたう憲法25条には、
全ての国民に健康で文化的な最低限度の生活を保障しています。
それは、国が社会福祉や社会保障の向上と増進の責任を負うことによって実現させるということです。
今回の障害者年金の支給打ち切りは、
あきらかに憲法25条に反するものであり、国の責任を放棄するものです。
障害基礎年金の打ち切りを直ちに元に戻して、さらに抜本的な充実を私は求めます。
(しんぶん赤旗5月30日付け、6月4日付けより)
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik18/2018-06-04/2018060415_02_1.html
「65歳の壁」
65歳を境に障害者自立支援法による無償の訪問介護を打ち切り、毎月1万5千円の利用料が自己負担となる問題。
「辛いが仕方がない」「法律だから」
と、私の知人にもがまんしている方がいます。
しかし、岡山市を訴えた浅田達雄さんが、先月、全面的に訴えが認められる判決が岡山地裁でくだされました。(その後岡山市は控訴)
昨日4月10日、千葉市を相手取り訴えた天海正克さんの第14回口頭弁論が行われました。 閉廷後の天海訴訟を支援する会の報告会では、弁護団から浅田訴訟の判決が解説されました。
○障害者福祉を打ち切られたことによる自己負担額だけでなく、慰謝料も認められたのは画期的
○判決は、「浅田さん」の名前を「天海さん」に書き換えても通用するもの
千葉から判決当日の岡山地裁に傍聴に駆けつけた天海さんは、「支援者も車イスも制限なくびっしりと入廷したが、被告席の岡山市も弁護士も一人もいないことが印象的だった」と感想を述べられました。
(千葉地裁では車イスユーザーの入廷を「4名」などと制限し、今回も自力で移動が可能な方が車イスから椅子に移りました。バリアフリーとは程遠い実態です。)
法廷一杯の傍聴者・車イスユーザーは、裁判官や被告、その弁護士への大きな圧力となり、裁判の行方に影響を与えることは間違いありません。
次回の公判は5月18日(金)14時です。
ぜひ、多くの方が傍聴にご参加いただけますよう、カクサン・お声掛けをお願いします。
天海訴訟は浅田訴訟とともに、現在全国で涙をのんでいる方と未来の65歳の障害者に大きな影響を与えるものです。
さらに、障害者自立支援法第7条の介護保険の適用優先の問題、憲法14条の法の下の平等や25条の生存権に反することについても、認めさせていきたいと私は強く思います。
※千葉地裁に向けてパレード
大きな影響が広がっています。
先日、岡山の浅田訴訟の判決言い渡しに参加した、天海訴訟を支援する会の事務局長である三橋恒夫さんのメーリングリストへの投稿を、ご本人の了解をえて紹介します。
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とてもうれしい判決です。
支援する会から原告天海さんと武井弁護士、私(三橋さん)の3人を派遣していただき、判決言い渡しの法廷を傍聴してきました。
勝利報告集会にも参加しました。
浅田達夫さんの嬉しそうな顔が忘れられません。
この判決は、天海訴訟にも良い影響をもたらすことと思います。
今回の判決は、浅田さんの勝利とともに、介護保険問題に直面している、今後直面する全国の障害者の勝利です。
障害者総合支援法第7条「介護保険の優先」という悪しき条文があっても、訴訟や運動で跳ね返すことも可能であることを示すもので、大変大きな成果であると考えます。
判決は、一定の条件下では「7条の『介護保険法の規定による介護給付(途中省略)であって政令で定めるもののうち自立支援給付に相当するものを受けることができるとき』には当たらないと解釈すべき」(介護保険優先には該当しない)と述べ、浅田さんの場合「支援法の申請を却下した場合、浅田さんがその生活を維持することは不可能な状態に陥ることは明らかである」「岡山市長としては自立支援給付を決定したうえで、引き続き浅田さんの納得が得られるように説明を行うべきであった」「本件処分は7条の解釈・適用を誤った違法なもの」と断じています。
「浅田さん」をそのまま「天海さん」に読み替えることができます。
我々からすれば、至極まっとうな理屈ですが、裁判官にここまで言ってもらえるとは予想以上のことで、うれしことです。
以上は私個人の感想で、今後弁護団で詳しい分析をしていただけると思います。
この勝利判決に力をもらい、天海訴訟もますます頑張りたいと思います。
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天海さんは、「憲法25条の生存権に反することを明らかにしたい」、と常日頃から訴えています。
私も、それが核心だと思います。
ここにまで踏み込む判断を、今の時代に行うことは、画期的な意義を持つでしょう。
憲法25条
すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。
憲法を守り生かすための、長いたたかいに心から連帯します。
すべての国民の尊厳を守る社会、暮らしやすい社会を実現するまで。
3月14日岡山地裁は、岡山市を相手取り、介護保険の未申請を理由に65歳での障害福祉サービスを打ち切ることは違憲・違法と訴えた浅田達雄さんの訴えを全面的にみとめました。
全面勝訴です。
「生きる権利、人間として平等の権利を認めてもらった」(浅田さん)
「処分の取り消しだけでなく、、本来すべき障害福祉サービスの支給まで踏み込んだ判断」(代理人の呉弁護士)
次は、千葉の天海訴訟の番だ!
憲法に違反するという、判決まで引き出したいですね。
本日3月7日のランチのお供
ハートネットTV 働く聴覚障害者限定!静かで熱い座談会
見ごたえがありました。
聴覚の障害の程度も職種も違う6人が、
コミニケーションはどうとっているか?
仕事以外、飲み会への参加はどうしているか?
などを交流。
両耳がほとんど聞こえないNHKディレクターも登場し、
話しに全くついていけなかった時に、勇気を出して「ゆっくり話して」とお願いしたら、
「言ってくれてありがとう」「こうしたら」と改善方法を考えてくれたと涙ぐみながら語りました。
デジタル表示の「見る」聴診器を使用する後期研修医は、
「勇気を出して発言することが大事」と。
ハンデのある人も働きやすい職場、暮らしやすい社会にするために、
当事者の努力だけではどうにもできないことがあります。
むしろその方が多いのが実情ではないでしょうか。
だからこそ、今問われているのは、
障害への理解を広げ、現に存在するバリアをなくすことに、
社会が挑戦することがだと思うのです。
それが、多様性の尊重であり、
ポーズだけではない「誰一人取り残さない政治」であると強く思うのです。
最近、街や電車の中でも見かけることが多くなったヘルプマーク。
しかし、マタニティマークに比べるとまだまだ、という声が聞かれます。
千葉県ではヘルプマークではなくヘルプカードを作成・配布しているので、障害を持つ当事者として「直接意見を言いたい」という方と担当課から話を伺いました。
全国では19都道府県がマークを、11道府県がカードを作成・配布。
(東京都はマーク、市区はカードと分担しているところもある)
8都県がマークとカード併用、3県がカードのみ、多くはマーク(千葉県調べ)。
千葉県の計画では、障害者手帳を持っている16万人に対して、年間4万枚×4年間でカードを配布するという。予算は、来年度は今年と同額の81万円を見込んでいる、と。
ところが、県の普及見込みを超える要望があり、今年度は1万5千枚を追加をしたそうです。
そもそも、4年間で配布するという計画で良いのでしょうか。
さらに、ヘルプマークを作成・配布しない理由を尋ねると「お金がかかるから」と。
しかし、1枚150円のマークを一気に16万人分作成しても2400万円。
千葉県内への企業誘致―1社につき最大70億円の補助金を少々減額すれば捻出できるはずです。
「ペースメーカーを入れて4年。出かける時は、ペースメーカー手帳と身体障害者手帳は手放せません。もしもの時のデータをヘルプカードにわざわざ書かなくても、かかりつけの医療機関名など手帳に全部書いてある。カードよりも目立つマークを普及してほしい」
当事者からの切実な声を、県の障害者福祉推進課の担当者は受け止めていたようですが…。
県政の主役は県民です。
障害のある方も暮らしやすい千葉県に。
国政もしかりですが、住民の声にしっかりとこたえる政治が求められています。
※障害福祉推進課の備品です
(ヘルプマークは市販されていないのだそうです)
天海訴訟を支援する会(65歳の障害者の介護保険への強制移行は問題だと立ち上がった天海さんを支援)から第14回口頭弁論のお知らせ
2月6日㈫
13時「きぼーる」前で宣伝行動。
13:35 傍聴券配布。14時開廷 。
閉廷後、15:30まで弁護士会館で報告集会。
裁判は山場を向かえつつあります。ご参加を!
最近、電車などで見かける「ヘルプマーク」は、 内部疾患や一見して気づきにくい障害のある人が、周囲に支援を求めやすくなるために、とのこと。
10都府県が「ヘルプマーク」を配布したり導入予定だが、 千葉県では似て非なる「ヘルプカード」を作成した。
「私が配慮や手助けをして欲しいこと」の欄への記入例がチラシで紹介されているが…
「『私はペースメーカを使用しているので、席を譲ってください』と書いて、電車で座っている人の目の前でこれを見せるの?」 という方も。
「ヘルプカード」について、ご意見をお寄せください。